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動画販売|【荒野塾・雑談篇Vol.12】Netflix韓国ドラマ『広場』が描く新しき世界線|宮台真司・阪田晃一

動画販売|【荒野塾・雑談篇Vol.12】Netflix韓国ドラマ『広場』が描く新しき世界線|宮台真司・阪田晃一

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体験デザイン研究所・風の谷、宮台真司荒野塾雑談篇
※ライブ配信は無料。その後冒頭20分は無料配信で、全編は販売。

【雑談篇Vol12】Netflix韓国ドラマ『広場』が描く新しい世界線

韓国のウェブ漫画が原作という本作。キム・ギドク『映画は映画だ』でヤクザ役を演じたソ・ジソブが、「広場の掟」のために「自らアキレス腱を切った男」として登場する。物語はヤクザもの。表向きは企業だが、ソウルを仕切る2つのヤクザグループ。ある時に企みによって抗争となり、本家を壊滅させた。アキレス腱を切った男は隠居してカタギになり、しがないキャンプ場で働いている。物語の設定は、元は一つだったが分かれた2つグループと、そして警察が「共存」して存在している世界。

ある時、カタギとなった「アキレス腱を切った男」の弟が何者かに殺される。弟は組の幹部で継承線にいた。兄は復讐に突き進むが、弟が足を洗ってキャンプ場を経営する計画をしていたことを知る。ソ・ジソブの演技が単なる復讐劇と思わせない。なぜ弟が死んだのか?なぜ自分が定めた「裏切るな」という掟が破られたのか。「アキレス腱を切った男」はただそのことを追い求める。邪魔をするやつは誰であろうと懲らしめていく。殺していく。

掟による共存を脅かしたのは、両グループの御曹司たちだ。自分を見て欲しい。親に認められたい。人前で侮辱された。など、ヤクザが思わず、親である親分でさえも「それだけの理由か?」と言ってしまうような、自意識まみれの若者が随所に描かれる。こうして、意志の貫徹は破滅へと繋がる。

『アドレセンス』は青年期の苛立ちを描いた。青年期の特徴の一つは、無防備だが勇敢であることだ。自分もそのはずなのに、なぜこんなにも弱いのか。そしてそんな若者を憂う大人がいる。ダメになった者と社会への苛立ちを内に秘めて、それらをねじ伏せ、壊滅していく「アキレス腱を切った男」はこう言う。「世界とはそういうものだ」。時代的な問題意識を批評的に描いた本作が示す「新しい世界線」について社会学者宮台真司とキャンプディレクター阪田晃一が雑談した。

【雑談篇とは?】
宮台真司が手掛ける3つの私塾「思想塾」「荒野塾」「界隈塾」のうち、「荒野塾」は大学の講義を基調としたもの。「社会意識と社会構造」と「社会学原論」の講義に加えいくつかの集中講義、さまざまな学問を網羅した「社会学ゼミ」が展開されている。もちろん、根を詰めて聴講し、考えるのもいいが、ざっくばらんな語りに触れるのも良い。むしろざっくばらんな語りの方が、厳密性に後ろ髪を引っ張られないから、話者も気軽に話せる。聞いている方も、あんまりかしこまったことを当てにしなくていいから、ひらめきに繋がる。ヘルマン・ヘッセは「あてどないさすらい」こそ、人生の甘味を味わう唯一の道だと謳った。雑談篇の収録前は、話者たちはたくさんの本を読み、映画を見て、議論する。そしてそれからざっくばらんに話をする。だから内容が雑談なのでは無くて、話し方が雑談なのだ。オープンダイヤログとも言う。お楽しみに!

現在ご覧になれるアーカイブ集(各話有料でアーカイブを販売しています)
https://shop.erhemos.org/

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